ポップなレーシック

5日後、このスープを飲んだ若い男性は、ベッドから起き上がれなくなりました。 彼はハノイのパクマイ病院に入院し、同病院の集中治療室長T医師に診てもういました。
Gさんは、03年のSRSA流行の際にベトナム国内の対策に携わった女医さんです。 レントゲン検査を見ると、白いにごりが両方の肺にかかっていました。
ウイルスはすでに、もっとも危険な肺にも感染していたのです。 回復の見込みはないと女医は診断しました。
このケースのように、ウイルスによって人体のなかで過剰な化学反応が引き起こされ、肺が白血球細胞でいっぱいになる炎症は、鳥インフルエンザがもたらす大きな症状のひとつと言われています。 ウイルスにより健康な組織が破壊され、血管から血がもれ、肺が液体で埋めつくされると、肺炎双球菌などによる感染が起こりやすくなるからです。
しかし、T医師は次のように当時を振り返ります。 「これ以上、悪化しようがないと思ったときに、症状は回復に向かいました。
そして、2週間たっても、彼はまだ生きていたので、これは救えるかもしれない、と思いました。 Sさんの14歳の妹もウイルスに感染しました。
彼女の場合は、生きた鳥にも、処分された鳥にも接触していなかったので不安が広がりました。 40度の高熱が出ましたが、4日間で熱は下がりました。

Tさんと同様回復し、再び登校すると、H5N1型ウイルスにちなんで「H5さん」というあだ名をつけられました。 Sさん兄妹の例は幸運なできごとでしたが、憂慮すべき点もありました。
Sさんを担当していた看護士がウイルスに感染し、82日間の入院を経てようやく回復したのです。 英『G』紙のE記者とC記者は、05年10月にこの看護師に取材しました。
看護師は2人のインタビユーに答えて次のように述べています。 「病院の寮に住んでいて、鳥類とは接触していません。
接触があるのは看護師と患者だけです」この看護師は、Sさんが他の患者から隔離されるまでの数時間、看病を命じられました。 しかし、この看護師の例は、ウイルスが鳥からヒトだけではなく、ついにヒ卜からヒ卜に感染する道を獲得したという事態を示す不吉なサインだったのといえるかもしれません。
ただこれもまだ明確に証明されているわけではありません。 ベトナムの医療施殴,ベトナム北部では、インフルエンザ患者が初期に発見された場合、ハノイのパクマイ病院の集中治療室に入れられることが多く、そうなれば生存のチャンスはもっとも高まります。

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